組織切片をスライド上に載せ、組織標本上の抗体やPBSなどの試薬の流出や混合を防ぐため、
試料を囲む撥水性のシールです。
ペンタイプのような塗る手間や乾かす手間がいらず、 貼り直しや、
シールをきれいに剥がすことができます(剥がしやすいタブ付き)。
水分をふき取らずに抗体液を入れることもでき便利です。
高温(100℃)での使用でも粘着性を保っています。
※貼るときに、エアー(空気)が入ったら、エアーを押して抜いてください。
組織切片をスライド上に載せ、組織標本上の抗体やPBSなどの試薬の流出や混合を防ぐため、
試料を囲む撥水性のシールです。
ペンタイプのような塗る手間や乾かす手間がいらず、 貼り直しや、
シールをきれいに剥がすことができます(剥がしやすいタブ付き)。
水分をふき取らずに抗体液を入れることもでき便利です。
高温(100℃)での使用でも粘着性を保っています。
※貼るときに、エアー(空気)が入ったら、エアーを押して抜いてください。
共同研究機関で、免疫染色に使用する際の製品の性能評価を行った。
評価点
1.免疫染色の過程でシールが剥がれないか確認する
2.抗体液が流れ落ちないか確認する
3.シールの着脱性
4.シールの再利用
実験条件
PBST:0.1% Triton X-100含有リン酸緩衝食塩水
PBSMT:0.1% Triton X-100と2%スキムミルク含有リン酸緩衝食塩水
Aタイプ
Bタイプ
Cタイプ
Dタイプ
Eタイプ
Fタイプ
操作
1.スライドガラスへ免疫染色用シールを貼り付ける 。持ち手の耳が付いていることによって、台紙から外しやすい。
2.PBSMT 150 mLの入った染色瓶にスライドガラスをつけ、1時間常温で静置する。
3.染色瓶からスライドガラスを取り出してスライドガラスを湿潤箱に置き、一次抗体反応液(PBSMT)をスライドガラスにのせる。
Aタイプ
推奨抗体液量: 200 μL
最小抗体液量: 150 μL
Bタイプ
推奨抗体液量: 80 μL
最小抗体液量: 50 μL
Cタイプ
推奨抗体液量: 各100 μL
最小抗体液量: 各60 μL
Dタイプ
推奨抗体液量: 10 μL
最小抗体液量: 5 μL
Eタイプ
推奨抗体液量: 40 μL
最小抗体液量: 20 μL
Fタイプ
推奨抗体液量: 60 μL
最小抗体液量: 40 μL
4.湿潤箱に入れ4℃で一晩静置する
5.染色瓶にPBSTを入れ、5分3回スライドガラスを洗浄する。
6.染色瓶からスライドガラスを取り出し、スライドガラスの余分な水分をふき取って湿潤箱に置き、二次抗体反応液(PBSMT)を150 μLスライドガラスにのせる。→30分常温で静置
7.染色瓶にPBSTを入れ、5分3回スライドガラスを洗浄し、余計な水分を切って乾燥させる。
上からサンプルA~Fタイプ
まとめ
・ 通常の免疫染色の手順ではシールは剥がれなかった。抗体液の漏れもなかった。
・ 抗体液は通常抗体液量をお勧めするが、抗体を節約させるなら最小抗体液量でも免疫染色は可能。
・ 免疫染色用シールは水洗いすれば再利用可能。
・ 持ち手があるので台紙から取り外しやすい。
・ 通常、 抗体液をのせる前にスライドガラスの余分な水分をふき取るが、免疫染色用シールを貼ったものは水分を弾くため、ほとんどふき取らなくてもよい。
お試しサンプル配布中
お申込みは問い合わせフォームから受け付けております。
ご希望の方はフォームに「免疫染色シールサンプル希望」と書いて、
ご希望のタイプ、送付先も明記して返信ください。
※おひとり様1回限り
※簡単なアンケートにお答えいただく場合があります。
製品名 | シーエスクリエ 免疫染色用シール |
---|---|
規格 | スライドガラス用 6種類(A、B、C、D、E、Fタイプ) |
素材 |
PET(微粘着) |
サイズ (mm) |
Aタイプ:外径55x 25(内径:47x 17) |
入数 |
A、Cタイプ 60枚入 |
販売価格 |
各7,480円(税込) |
評価項目 | 条件 | 耐性 |
---|---|---|
0.1% TritonX-100 | 〇 | |
メタノール | -20℃ 20分静置 | 〇 |
アセトン | -20℃ 20分静置 | 〇 |
4% PFA(パラホルムアルデヒド) | 室温 20分静置 | 〇 |
50% DMSO(ジメチルスルホキシド) | 室温 20分静置 | 〇 |
50% DMF(ジメチルホルムアミド) | 室温 1時間静置 | 〇 |
キシレン(キシレン代替品) | 室温 5分静置×3回 | 〇 |
100% エタノール | 室温 5分静置×3回 | 〇 |
70% エタノール | 室温 5分静置×3回 | 〇 |
ウォーターバスでの抗原賦活化 | 100℃ 1時間 | 〇 |