丹羽 明 先生
京都大学 iPS細胞研究所 臨床応用研究部門 疾患再現研究分野
インタビュー ライフサイエンス分野の研究者や関係者に聞くシーエスクリエについて
5mlチューブ対応メッシュシール開発秘話
治療に結びつけることが目的
丹羽先生:この研究室では自己免疫疾患や自己炎症疾患や白血病といった患者さんの病気の原因やメカニズムを解明し、治療に結びつけることを目的としています。現在はiPS細胞を使いながら血液疾患の病気の解析に取り組んでいます。
血液疾患の解析をするためにiPS細胞から血液細胞を作る必要があります。どんな過程を経て病気が発生するのか、そのメカニズムを究明するための大切な研究です。患者さんから頂いた細胞で作ったiPS細胞を血液細胞に分化させていき、反応の違いや特徴の違いを見つけながら病気の原因を探しています。
私たちが扱っている病気はCINCA症候群や細網異形成症、中條・西村症候群などがあります。病気は症例が少なく、これまで研究をすることが困難でした。しかし、稀な病気をiPS化することで現在も研究することが可能になってきました。
私はもともと小児科医をしていました。症例の少ない病気で辛い思いをしている子どもたちやそのご家族様のためにできることはないかと考え、今はこのラボで研究に励んでいます。
限られた研究費で最高のパフォーマンスを
丹羽先生:実験過程においてはセルストレーナーは必須アイテムです。研究費にも限りがあるのでなるべくコストは抑えたいと思っています。現在使用しているセルストレーナーの性能を保ったまま、使い勝手が良くてコストパフォーマンスも良い製品がないかなぁと考えたり探したりしたこともありました。そんな時に別の先生からシーエスクリエさんを紹介してもらったんです。あのときシーエスクリエさんがその先生にアプローチしなければこの出会いも無かったし、5mlチューブ対応メッシュシールも存在しなかったと思います。
臨機応変に対応してくれるパートナー
丹羽先生:サンプルを依頼して試作品を初めて見たときは「この値段でこんなに良いものが作れるの?」と思いましたね。研究で実際に使用してみるとチューブにメッシュシールを貼り付けやすくて剝がしやすい。その手軽さに驚きました。これまで使用していたセルストレーナーはキャップを取るときがちょっと大変だったんです。一つだけならまだしも、研究の解析にはたくさんのセルストレーナーを使うので時間もかかっていました。シーエスクリエさんのメッシュシールはしっかりと貼り付いて、そしてすぐ剥がせる、言葉にすると単純だけど画期的ですね。
また、メッシュシールの厚さも絶妙。もともとは少し低かったのですが、シーエスクリエさんにもうちょっと厚くできませんかと伝えたところ、すぐに対応してくれました。使用する人の声をすぐに聞いて臨機応変に対応して頂けたことはすごく嬉しかったです。なかなかこういったパートナーとは巡り合えないので。
シーエスクリエ:理化学製品で便利と感じるものがなかなかなかったということは、不便と感じつつもその製品で我慢していた方々も多かったのではないかと思います。私たちは実際に多くの研究者さんとお話をしながら製品の改善や、新しいアイデアを日々考えて試していきたいです。
丹羽先生:今回のメッシュシールもそうですが、研究者が少しでも不便だなと感じている部分を見つけ出して、新製品として作ってほしいと思っています。研究費を抑えるために安い商品で妥協してしまうとうまくいかないこともある。シーエスクリエさんの製品は比較的安価で性能が良いので研究費が限られている私たちはすごく助かっています。また、国内製造されているので研究の際に製品が欲しい時もすぐに届くので非常にありがたいですね。
シーエスクリエ:私たちの製品が直接ではなくても間接的に患者さんたちの救いになっていると考えると、とても嬉しくなります。これからも研究者さんの声を聞きながら新しい製品を作って、いち早くお客様に届けていきたいです。
お相手とご紹介した製品について
丹羽 明 先生
京都大学 iPS細胞研究所
臨床応用研究部門
疾患再現研究分野