インタビューライフサイエンス分野の研究者や関係者に聞くシーエスクリエについて

動物iPS細胞の研究者が語る、研究者目線の製品

株式会社Vetanic　
山﨑敦史先生　幸繁優子先生

iPS細胞を活用し、一匹でも多くの動物を救いたい

山﨑さん：私たちはiPS細胞を活用し、人の身近なパートナーである動物達の病気を治したいと思っています。犬のiPS細胞への取り組みは日本大学と慶應義塾大学の先生方の共同研究から始まりました。人間以外の動物種からiPS細胞を作ることは難しく、ウィルスを使用せずに臨床応用できるiPS細胞を目指して取り組んでいました。そして、トライ・アンド・エラーを繰り返し、ようやく犬のiPS細胞を作ることが出来ました。

とはいえ、iPS細胞はそのまま治療には用いません。iPS細胞を分化させ、治療に使用できる細胞を作ってから初めて動物病院で臨床応用することができます。中でも再生医療で注目を集めている間葉系幹細胞は様々な疾患で治療実績が報告されており、免疫調節作用や抗炎症効果を有することが報告されています。動物病院で間葉系幹細胞を用いた治療を行うためには、ドナーとなる健康な動物から間葉系幹細胞を採取する必要があります。しかし、iPS細胞から間葉系幹細胞を作製することができれば、健康な動物を犠牲にすることなく間葉系幹細胞を用いた再生医療を行うことが可能になります。

画期的で研究者目線な商品

幸繁さん：始まりは研究用試薬を販売されているフナコシさんのカタログに載っていたシーエスクリエさんの「96well対応マイクロプレートメッシュシール」の記事でした。メッシュシールは薄く、切り込み線が入っているなど、画期的で興味を惹かれたのでシーエスクリエさんに直接メールをお送りしました。メッシュシールが薄いと、その上に何かを乗せるなど実験の工夫をすることができます。切り込み線が入っていることで、余分なシールも切り取って残すこともでき、経費の削減にも繋がりました。研究者の私たちからするとすごく有難い、親切な製品だと思います。

山﨑さん：研究費には限りがあるので、経費を削減できることは研究者にとってとても嬉しいことです。研究費を抑えるために安い製品を使わなくてはいけないときもあるのですが、できるだけ高品質な製品を使いたいというのが本音です。そういった点で、シーエスクリエさんの製品は、使い勝手が良くとても画期的な製品だと感じています。なにより研究者目線で作られている製品なのが嬉しいですよね。

お客様に寄り添ってくれる親切な会社

幸繁さん：シーエスクリエさんは研究者目線で物事を考えてくださる会社なので、私たちの「こうして欲しい」「ああして欲しい」という意見をしっかりと聞いてくれます。これからも実験の中で不満に感じたことがあれば、気軽に相談したいと思います。

シーエスクリエ：私たちの製品はフナコシ様を通じて販売しているので、製品のどこが良くて、どこが悪かったのかというお客様の声はなかなか聞き取れないんですよね。なので、幸繁さんのように包み隠さず直接メールなどで評価を頂けることはとても嬉しく、次の製品開発のヒントにもなるのでとても有難いです。

山﨑さん：私も密にコンタクト出来るシーエスクリエさんのような存在はとても嬉しいです。犬の再生医療だとオリジナルの手法で実験を行う場面が多く、人間の医療とは違う実験器具が必要になります。そのような時には積極的にシーエスクリエさんに相談したいですね。

シーエスクリエ：飼い主様にとってペットはわが子のように大切な存在だと思います。ペットの病気が治ると飼い主さんやペットにとっても嬉しい事だと思いますので、私たちの理化学製品を通して研究のお役に立てればと思います。

通りかかった枝村先生にもお話を伺いました

シーエスクリエ：私たちはレーザー機などを使用して理化学製品の開発をしております。例えば、384ウェルプレートの底のない製品を開発しており、そこに様々な素材を張り合わせてオリジナルの商品を一から作ることもできます。商品によってはレーザーでプレートの底に何万個の微細な穴を開け、細胞の培養もすることがも可能です。

枝村先生：ちょうど整形外科の手術が終わったところでした。シーエスクリエさんの製品を試していると聞いていましたが、今わたしたちは何を使用していますか？

山﨑さん：今はシーエスクリエさんの5mlや15mlチューブ、96wellメッシュシールを使わせて頂いてます。とても使い勝手が良くて、頻繁に使っています。

枝村先生：実験はトライアンドエラーが多く、メーカーさんの細かなご協力が結果を左右することも少なくありません。我々もニーズや使い勝手をフィードバックし、それが良い製品の開発に繋がり、他の研究者にとっても便利なものが出来ると嬉しいです。